宝塚市市勢要覧2014
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日本を代表する漫画家。幼少期に宝塚で過ごした思い出は、手塚作品の発想の原点となり、後の作品に色濃く反映されています。特に、「リボンの騎士」は、宝塚歌劇の影響を受けて描かれ、日本のストーリー少女漫画の第1号となりました。手塚治虫(1928〜1989)宝塚人物名鑑手塚治虫記念館初代館長宝塚市副市長 山下 稔微笑む手塚キャラクター、子どもたちの笑顔と歓声が広がる館内。平成6(1994)年、公立として初めてのマンガ記念館がスタートしました。絶大な人気と評価を得て、開館1年目にして50万人目を迎え記念事業を準備していた前日、阪神・淡路大震災が起きました。2か月後「負けるな阪神大震災。十万馬力で頑張ろう」を合言葉に無料再開しました。多くの被災者が涙し、義援金にご協力もいただきました。あれから20年。今も手塚治虫の笑顔が、世界中からのお客様をお迎えしています。The city where Osamu Tezuka spent his years.Now, come to the world of Osamu Tezuka!ふるさと宝塚の原点。~ここにあるもの~第1章The origin of our hometown, Takarazuka –Things you can nd here – 手塚治虫は5歳から約20年間を宝塚で過ごしました。当時、自宅のあった御殿山は昆虫の宝庫で、少年時代の手塚治虫は自宅裏の雑木林で昆虫採集に夢中になりました。また、宝塚大劇場や宝塚ホテル、新温泉(後の宝塚ファミリーランド)があり、自然と都市が融合したまちでの体験を通して創造力を膨らませ、ふるさと・宝塚は手塚漫画の原点となりました。 宝塚市立手塚治虫記念館は、手塚治虫が唱え続けてきた「自然への愛」「生命の尊さ」をテーマに、青少年の夢と希望を未来へ広げていく施設として平成6(1994)年4月に開館しました。ヨーロッパの古城を思わせる外観と、阪神・淡路大震災からの復興、そして、非核・平和都市のシンボルである「火の鳥」像が来館者を迎えます。 館内に一歩足を踏み入れると、そこに広がるのは、まさに手塚治虫の世界。手塚マンガの1ページを再現した空間で、手塚治虫ゆかりの品や作品を見ることができます。このほか、ほとんどの手塚マンガがそろうライブラリーや、オリジナル映像作品を上映する「アトムビジョン」、アニメーションの制作体験ができる「アニメ工房」などがあり、見て、触れて、発見できる仕掛けがいっぱいの記念館です。さあ、あなたも手塚治虫の世界へ―。手塚治虫の世界へ! ~手塚治虫が過ごしたまち宝塚~「リボンの騎士」王宮風エントランスから、手塚治虫の世界が広がりますアニメーションの制作体験ができる「アニメ工房」私からひと言〈敬称略〉手塚治虫記念館20周年  5

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